Voxel Painter ver0.95 取扱説明書
直感的3D落書きソフト

このソフトについて
このソフトは、絵を描くような感覚で直感的にモデリングが出来る、一味変わった3Dモデリングツールです。 卒業制作(まだ卒業せーへんけど)の一環として作成したソフトです。

動作環境・開発環境
推奨動作環境開発環境
OSWindows2000/98/95Windows2000
CPU速い程快適!Soket7 AMD K6-2 550MHz
メモリ128MあればいいかなS-DRAM 192M (CL3)
VGA新しいものほどステキWinFast RIVA-TNT2 32M
DirectX7.0a以上Windows2000 DirectX7.0a
マウス3ButtonMouseもちろん3ButtonMouse
人間3Dに興味のある方3Dより2Dの方が好み

基本画面
このソフトは1画面上で全ての操作を行います。 左側にツール郡、右側にサイズ・濃度・カラーパレットが存在します。 中央にはモデリング中の3D物体のイメージがリアルタイムに表示され、 自由な位置・角度から編集が可能です。 3ButtonMouseであれば、編集をより快適に行う事が出来ます(操作説明参照)

操作説明
このソフトでは、操作の全てをマウスで行う事になります。 各ボタンの組み合わせで視点移動を行う事も出来ます
・左 :決定・描画
・右 :視点の回転
・右+左:ズーム
・中央 :視点の移動

ツール機能
画面左に並ぶものがアイコンがツールになります。
機能名 Key わかりやすい説明
新規 --- データーを空にして何も無い状態に戻します。でもちゃっかりUndoで戻れたりします(w)
ロード ctr+O 独自形式(*.VOX)からモデル(物体)データを読み込みます。
専用フィルタ(*.VPF)をモデルに適用します。
セーブ ctr+S 今表示されているモデルをファイルに出力します。
・独自形式(*.VOX)
・Metasequoia2.0形式(*.MQO)
・VRML2.0形式(*.WRL)
進む ctr+W リドゥーと呼ばれる機能です。動作を1つ進めます。先頭まで進むと
戻る ctr+Z アンドゥーと呼ばれる機能。動作を1つ戻します。ある程度限度がありますのでそれ以降は戻りません。ゴメン
ペン P モデルに描き込みます。というよりかは粘土をくっつける作業に似ています。
消しゴム E モデルを削ります。というよりかは「えぐる」という感じです。
物体移動 V モデルを任意の方向にスクロールさせます。
球体 C 任意の場所に球体を作り出します。楕円っぽいのは作れません。ゴメン
直線 L 直線を描きます。耳や手なんかを描く時に使ってください。
ぼかし B モデルの表面を滑らかにします。ただし多少なりモデルが小さくなっていきます。
先鋭化 S モデルの表面をシャープ(カクカク)させます。この機能の存在意義は謎(笑
スポイト I 任意のモデル表面の色を取得します。
塗装 F モデルの表面を現在選択されている色で塗りつぶします。
除去 ctr+C 別名「掃除機」(笑)見えない小さなゴミを取り除きます。
ミラー ctr+M モデルをY軸を対称にミラーリングを行います。実データには変化を与えません。ってわかるかな(^^;
ミラーフリーズ --- ミラーリングを実データに反映させます。
視点移動 M 視点の移動
マウスの中央ボタンで同じ操作が行えます
視点ズーム Z ズーム
マウスの左右ボタン同時押しで同じ操作が行えます
視点回転 R 視点の回転
マウスの右ボタンで同じ操作が行えます

ペイントプロパティ
ペンのサイズ・濃度・色に関する設定を行います。
ペンサイズ
えんぴつ・ライン等の大きさに反映されます
濃度・アルファ値
えんぴつ・けしごむ等で描画時の適用度(強弱)に反映されます
カラーパレット
左クリックで色が拾えます


ミラー機能の補足
このVersionでいきなり付いた「ミラー機能」について詳しく説明しておきます。
この機能はY軸を対称軸として、モデルを対象表示させます。これがミラー機能です。 左右が同じ物体、例えば顔なんかを作るときに便利でしょう。 左右対称に表示されるだけで、実際にデータには反映されていない点に注意しましょう。 実際に反映させる場合はミラーフリーズを使います。
ミラーを使用している状態でファイル出力を行った場合ですが、 VRML・Metasequoia形式についてはフリーズを行わなくてもミラーリングしたデータに変換して出力されます。 一々フリーズしてから出力する必要はありませんので楽チンです(w) 独自の形式だけはミラーを使用中でもフリーズされずに保存されますので、再起動後、読み込んだときに 「あぁ!ミラーされてね〜」というと言う事も(わら

ファイル出力・入力の補足
このソフトはモデルを特殊なデータ(Voxel)で取り扱っているため、独自の形式(*.VOX)以外からの読み込みは出来ません。 が、他のファイルフォーマットを選んで保存する事で他のソフトにデータを持っていく事が可能です。 保存には以下の三種類のファイルフォーマットが選べます。
*.VOX このアプリケーション独自の形式です。 独自の形式でしか読み込めないので必ずこれで保存するようにしてください。
*.MQO O.Mizuno氏の3DモデリングソフトMetasequoia形式で保存します。 頂点カラー情報も書き込みますので、Version2.0以上が必要です。
*.WRL ウェブブラウザーで閲覧可能なVRML2.0形式で保存します。 と言っても、そのままでは多分見れないでしょう。 見れない場合はCosmoPlayerをインストールしてください。
LightWave・Shade・Pov-Ray・Blender..etcなどへは直接変換できません。 Metasequoiaを経由して変換して〜(笑)

よくあるQ&A(FAQともいう)
VoxelPainterでよくある質問をここに書いておきます。

・DDRAWのモジュールが見つかりません!っぽいメッセージが出て起動できない
DirectXがインストールされていません。ここhttp://www.microsoft.com/japan/directx/のページからダウンロードしてインストールしてください。このソフトを動かすにはVersion7.0a以上が必要となります。

・VooDoo系のVGAなんですが、起動できません(^^;
テクスチャに512x512サイズを使用していますので、VooDoo系では動かない場合があります。 その場合はVoxelPainter.EXEと同じ場所にIcons_VooDoo.bmpをIcons.bmpに名前を変更してみてください。

・なんか上の条件を満たしているのに動かない(^^;
VGAによっては動かない場合があります。私のほうも対策はしているのですが・・・・面目ない。新しいドライバーを入れたりしてみてください。Win2000系は特に動かないケースがありますので、Win98で起動してみるのも1つの手段です。

・表示がおかしいです。なんか背面のものが前面に描かれ奥行き感が崩れています
今までに一件だけ聞きました。ど〜やらZ-Bufferに書き込んでくれていない・・・って言ってる事がマニアックでわからない?ごめんなさい(__m。どこに原因があるのか究明中ですぅ〜(わら

・表示されるんだけど、描画できないよ〜
ある程度の距離までズーム機能を使ってモデルに接近しないと書き込めません。バグではないので(^^;

・なんか画面全体に拡大すると、画面が崩れてしまいます。
う”〜ん。なんでだろ〜・・・・これもまた究明中〜。タイミングの問題なのかな〜?


独自のフィルタ形式(*.VPF)について
これは画像処理におけるオペレーターをVoxelに適用してやろうと言うものです。 俗に言う「鮮鋭化」「微分オペレータ」「移動平均」「エンボス」etcなんかがそれです。 それをVoxelに適用してやろうというためのファイルです。 実用的とはとても言えるものではないですが、ひとつのアプローチとして付けてみました。

さて、このオペレーターを適用するVoxelPainterFilterFile(以下VPF)の作り方について説明したいと思います。 このVPFはテキスト形式ですので、メモ帳なんかで簡単に編集、制作する事が可能です。 以下にぼかしのオペレーターを書いておきますので、これを使って説明します。
【ぼかしのオペレーター】
VPF

0.037	0.037	0.037
0.037	0.037	0.037
0.037	0.037	0.037

0.037	0.037	0.037
0.037	0.037	0.037
0.037	0.037	0.037

0.037	0.037	0.037
0.037	0.037	0.037
0.037	0.037	0.037

0

END
まず最初の行のVPFはヘッダ情報です。というか識別用です。付ける必要も無いのですが一応・・・(笑)大文字でお願いします。
次は26近傍のオペレーターです。横にx方向、縦にy方向、セルごとにz方向です。 三次元なんで3組あるというだけで、原理は二次元のオペレーターと同じです。
最後に1つ数字(0)がありますが、これは最後に加算する値です。
そしてENDで終わりです。


著作権・転載について
このソフト・ソースコードの著作権はKo-Taにあります。 営利目的で使用する事を禁止します。(ただし作られたデータは対象外です) 後は、あまり硬い事は言いませんので、良識の範囲内でお願いします(__m
転載について、義務はありませんが短い文で構いませんのでMailを頂けるとあり難いです。
これで一通り完成。インターフェイス部分も機能を付加させる場所も無いし(笑)。 発表に備えてPowerPointerとか用意しないと〜(泣) そそ、今後も暇を見つけては新たに開発をぼちぼち続けていきますので、 何か感想なんかありましたら以下のメールアドレスまでお願いします。
めーる:ceb94660@hkg.odn.ne.jp
ほむぺ:http://www1.odn.ne.jp/ceb94660/
作者:Ko-Ta

更新内容
Ver0.95:実験用に26近傍フィルタを適用できるようにした。
        終了時にメッセージをつけた。
        VGA負荷・アプリケーション占有率をちょっくら軽減(w
Ver0.94:新たにミラーリング機能がついた♪
Ver0.92:一般向けにホームページに公開したもの。
Ver0.9:うちわに配ったもの。
Ver0.1:かなり前にUpLoadしたもの。もう現存はしないようなもの。